三熊野神社大祭
遠州横須賀のお祭り三熊野神社大祭に行ってきました。
大須賀町は、昔は横須賀だったそうです。
遠州の人達は、大須賀町と言ったり、横須賀と言ったりするので、最初大変まぎらわしかったです。
町並みはとても落ち着いていて、昔、さぞ栄えたんだろうな~という雰囲気が充ち満ちていました。
昔の街道に沿って、ウナギの寝床みたいな狭い間口の家々が続き、お祭りのためにどの家も庭先に縁台を出したり、ベンチを出したり、シートを敷いたりしています。
そして、どの家の人々も祭りの法被を着て、飲み食いしたりしながら山車が廻ってくるのを待っています。
・・・・・。
どの家も残らず、というのがすごいです。
この機に親戚中が集まって宴会している感じがします・・・!
昔、名古屋の方が、
「遠州ってお祭りがホントに好きだよね~。年がら年中祭りやってるよね・・・。」
とおっしゃっていたのを思い出します。
写真は、山車というか、禰里(ねり)が由緒ある宿屋「八百甚」の前にさしかかったところです。
町内ごとに、こんな禰里を引いてご町内を廻ります。
この禰里は旭日を飾っていますが、八岐大蛇とか、弁慶と牛若丸とか、稲村ヶ崎とか、色々種類があって、それが生き人形タイプに作り込んであって、なかなか見がいがあって立派なものです。
その中に、なぜか里見八犬伝などもあったりします。
歴史物かと思ってみていると、そういうのが混じっていたりするので、基準は一体なんなのかしら・・・という感じもします。
でも、ドラマティックという点では共通していますね。
町並みがほどよく古びていて、その中をこういう禰里が廻っていく様子は、浜松祭りとはまた違った風情があって、なかなかよいものです。
祭りじゃない時にも、ゆっくり歩いてみたい町ですね~。
酒の箱
家人と先週見てきた横須賀のお祭りのことを話していたら、家人は私が全く気付いていなかったことを言いだしました!
「禰里(山車?)と禰里の間に、なんだか、カートみたいな押し車があったの憶えているか?」
「あ~、そういえば、あったよね、そういうの。何かな?とは思ったけど」
「あれ、何が入っているかよく見たか?あの中はな、全部酒だったぜ。ビールとか、日本酒とか、移動式の冷蔵庫みたいになってて、酒ばっかり入れてあるのを見たぞ!あの禰里を引っ張ってる衆は、あの酒をいくらでも飲んでいいことになってるんじゃないかな」
「移動式冷蔵庫?!・・・・。すごいね・・・。(そ、そこまでして飲む・・・?)」
「それに、道のあちこちでげーげー吐いているのを見なかったか?」
「ええ??・・・・。いや、し、知らない・・・。そうだったん・・・?
・・・。きっと、無意識に目をそむけたのかもね・・・・。・・・。」
「あちこちで吐いてた。みんな酔っぱらいなんだ」
「そういえば、帰りがけに、お酒を掛け合っている若い男の子たちもいたよね・・・。道路に転げまわってはしゃいでた・・・・。
激しいな~と思ったけど、そうか、みんな泥酔状態だったんだ?!」
「やっぱり、浜松祭りとはちょっと違う祭りなんだな。浜松祭りも勿論酒は出るけど、それは主に夜からだもんな。」
「そうか~、朝は凧揚げしているから、そんな場合じゃないもんね。あんまり飲んで凧揚げしたら、ケガするもんね・・・。」
「だけど、ここの祭りは、禰里を引っ張っているくらいなら、酒を飲んでてもそれほど影響なさそうだ。
きっと祭りのあいだ中、酒が奨励されてるに違いない
・・・っていうか、きっと酔っぱらって禰里を引くのが正式なのかもな!!
だからあんなにのたうち回るように蛇行して引いているんだ
禰里の千鳥足って感じだよな」
「千鳥足って・・・。
そ、そう・・・・?」
「う~~ん、酔拳ならぬ酔祭だったりしてな!!」
・・・・・。
そ、そうなんだろうか・・・・。
想像しながら、やけに楽しそうな家人。
きっと、やってみたいに違いありません。
でも、ほんとに楽しそうなお祭りでした。
さすが遠州の祭りです!
沿道の人達もやけにハイだったのも印象的でしたね~。
なんか、比較的規模が小さいので、ほんとに家族的というか。
昔の街道の祭りって、きっとこんな風なんだと思わせるような・・・。
一日中酒を飲んで、ハイで過ごせる日なんて、確かに祭りの時だけかもしれませんよね~!
というか、ほんとにお酒が奨励されているのかは、現地の方に聞いてみるしかないですよね。(笑)
おっと、後でよく見てみると、禰里本体にも酒が積んでありました!
さすがだ・・・・。