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浜松まつりの練り風景と宴のあとの浜松

合戦前夜

明日から浜松祭りの本番です。

いちおう、今日は平日なのですが、浜松の町は全体的になんとなく眠ったようになって、誰も仕事をしていないような妙な雰囲気が漂っています。
しかし、道路は無闇に混んでいます!
明日から出す交通規制の看板も、辻辻にしっかり準備してあります。

昨日などもちらっと居酒屋に出かけましたが、いつもは混んでいる店も凧の集会があるのか、だ~れも客がおらず、開店休業状態です。

今夜は祭りの前夜祭をやるのだそうです。

祭りの初日になってしまうと、一般の参加者などの誘導などをしなければならない祭りの中心メンバーたちは、本番になると気を遣って心から楽しめません。
お酒も飲むけど、走り回っている間に蒸発してしまい、酔えません。(ほんとか?)

しかし、今日は前夜祭。少々はじけても心配のない馴染みの人たちばかりで、なじみのお店などを急襲して練って歩き、夜中に五社神社にお参りし、明日の早朝には凧揚げのために6時くらいに集合の超ハードスケジュールが始まります。

明日からの準備の日だけど、一番のめり込めて楽しいのが前夜祭だそうです。

がんばれ、祭りマスターたち

宴のあとの浜松

仕事場に出てみれば、異様なガラガラ声を出している人が数人・・・。
「どうしたの?!」
と聞いてみると、え、そんなわかりきったこと聞くの?みたいな雰囲気。

聞くだけムダでした。宴のあとですから。この人たちみ~んな、祭りで声が涸れてるだけなんです
「いや~、去年よりマシだよ~。今年はタダの監督だから。」

去年は子供たちの「監督」だったこの人、そういえば去年は声すら出てなかったような・・・。
しかしですよ!祭りは5日で終わっているハズ。今日はもう、8日だよ、8日

そして、珍しいいただきもの(私にとってのみ、ですが)を発見しました。
写真の新茶です。会社の人の、ご近所からのいただきものだそうです。
初子の祝いをするおうちでは、ご近所に結構迷惑もかけるので、(そりゃー、そうだよね・・・)こういうものを配ったりするお宅もあるそうです。
ご近所への配慮、練りの方々への配慮。・・・もー大変です!

浜松祭り包装になっていて、凧やら練りなどの写真で構成されたお茶缶に入っています。にぎにぎしいです。
飲んでみると、なかなか美味しい煎茶でした

そういえば、
浜松に来るまでは、煎茶などはごく時々、・・・たとえば、スペシャルなお菓子がある時とか、スペシャルなお客様がある時・・・しか飲みませんでしたが、こちらあたり静岡圏では、お茶といえばいつでも煎茶なのですね。番茶もそば茶も豆茶もない世界です。
イヤ売ってはいますが、殆どの人は飲んでいないのでは?!とまで感じます。

かつて家人に、
「静岡に来たら、煎茶ばっかりなんだね。今までは時々しか煎茶なんて飲まなかったよ」
と言ったら、
「じゃあ、何飲んでたの?」
と真顔で聞かれました。
内心「なにって・・・色々あるじゃん・・・」とか思いながら、
「番茶とか、そば茶とか、まめ茶とか、麦茶とか、ウーロン茶とか・・・」
というと、
「へえ~、なるほどそういうのがあるのか・・・。そんなこと、考えたことなかった」
ですって

やっぱ、やたらにお茶の採れるところって、違いますね・・・。

体脂肪

家人が、私の留守中にちょっぴり祭りを取材しに行ってくれました。

写真は、とあるご町内の練り風景です。

中央の方が、ご亭主ですね。
四斗樽あけて、イッキ呑みしています。
その様子をご町内の練りの衆が、温かく見守っています。
おそらくこのとき、
「うお~~~~!」とか「わっせ!わっせ!」
とか言って、ごおっと盛り上がっているのでしょう。

深夜の10時ころです。
お茶缶やらなにやらをご近所に配るのも頷けます。
ご近所もこの時一緒に祝うと、酒やつまみの振る舞いのご相伴にあずかれます。

前にも書きましたが、この祭りの三日間参加する人は、朝5時起きで日中凧揚げ。
夕方からは御殿屋台引き回し。
夜9時ころから2時ころまでご町内を練るわ練るわ。
睡眠時間は2~3時間で、あとの時間はエンジン全開状態ですね。
・・・私など、し、死んでしまいそうなスケジュールです・・・。

ちなみに祭りフル出演の義弟は、21だった体脂肪が、17まで減ったらしいです
さっき「死にそう・・・」とか思ったことはおいといて、ちょっと祭りに参加してみよっかな、と一瞬心が揺れましたが、リバウンドも早いそうです。
祭りの後は、酒、酒の日々だからだそうです。(体にわるいぞ!!)

2006年5月11日

遠州侠客事情

ご近所のおじさまに浜松祭りの話を聞くと、大変喜んでこの写真を見せてくれました。
昭和30年代ころの勇壮な浜松祭り凧揚げ風景です。
しかし、よく見ると、凧を揚げている男衆の背中に入れ墨が・・・

これって、「すじ彫り」って言うんですって。
入れ墨って、最初に輪郭から彫り始めるらしいのですが、あまりに痛くて、途中でやめちゃう人もあるらしいのです。

そうすると、最初の「すじ」だけの彫りものになってしまうというわけですね。

「すじ彫り」になっちゃう過程を聞いてしまうと、それほどには名誉ある感じでもないのかも・・・という気もしますが・・・。・・・。

そうはいっても入れ墨は入れ墨。
やっぱハレの日には見せたいものなんでしょうね~。

今ではこういう風景は見られないそうです。

(そうですよね~。私も見たことないしな・・・)

おじさまのお話では、浜松祭りの前になると、警察がこぞって、たいした罪でも、そうじゃなくても、この筋の人たちをみんなブタ箱に放り込んで、祭りに出られなくしたのだそうです。

そうすると、やっかいごとが減って、まあ、比較的安全なお祭りになったそうです。

この筋の方々は、祭りに出られないなんて、死ぬよりつらいことなので、さすがに祭りの前には犯罪が激減したのだそうです。

遠州って・・・・。遠州って・・・

2006年5月15日

浜松市在住 東風 佳代子浜松 東風 佳代子


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