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赤沢弁財天

日曜日に、「赤沢弁財天」に水を取りに行きました

二ヶ月に一度、わがやでは水を補給しに行きます。
トラックにポリタンクを16缶積んで、浜松から片道1時間半かけて、愛知県の奥地まで行ってくるのです。

とても美味しいお水で、何年置いても腐らない()そうです。

ぐねぐねした山道をえんえんと車で走って、やっと山村に辿り着きます。
川のそばの二股に分かれたところに、古い民宿があって、その右側に「赤沢弁財天」という紅いのぼりが沢山はためいています。
そこが水の採れる場所です。

いまや84歳になんなんとするおやじさんがそこのご亭主で、お祀りしてある弁天様の祠のすぐ前にいつも座っています。
水を買う時、その弁天様にお参りし、奉納金という形でお金を払います。
よく考えてあるシステムです。

水汲み場は結構広くて、蛇口も沢山あります。
トラックの場合は、蓋を開けたポリタンクを並べて、巨大なホースでいっぺんにごーっと水を入れられるので、思ったより楽です。

ご亭主は技術畑の出身らしく、水を売ることを思いついてから、タンクを作り、水を浄化するシステムをつくり、保健所と折衝し、事業を立ち上げたそうです。
20年近く前のことらしく、そのころ水を売ることを考え出したというのは、かなり画期的なことだったんじゃないかと思われます。

なんだか、「空気の重みで永久に動く動力を考えている」という話を今回はしていらっしゃいました。
発明家体質なんですね~。

各地から色んな人が水を取りにきていて、わりといつも混んでいます。
・・・相当儲かる商売と思われます。

まあ、タンクのメンテナンスなど、結構それにもお金はかかるようですが・・・。

この場所を家人に教えた人は、やっぱり水の道にはまった人で、いまや家に数トンの水が入るステンレス製のタンクを作り、富山まで5時間かけて水を取りに行っているらしいです

静岡県は富士山があるので、その水系のところは、そりゃあもう水質がよくて、ビール工場や化粧品の会社などもあったりしますが、浜松は天竜川水系なので、ちょっと落ちるのです。
それでも東京よりは水質はいいように感じますので、わざわざ買いに行かなくても済むのかもしれませんが、水を買いに行く道中がなかなか楽しいので、これはこれでよいかな~と、思っています。

浜松市在住 東風 佳代子浜松 東風 佳代子


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