秋葉灯籠と森の石松で有名な遠州森町と二宮金次郎と静岡の繋がり
秋葉灯籠
遠州近辺には、「秋葉灯籠」と称するものが点在しています。
小さな祠みたいなものが、街道沿いに設置してあって、夜になるとそこに灯がともります。
ご近所の人が順番で灯をともしているのだそうです。
最初、これを見た時には、なんのことやらわからなかったのですが、浜松の山奥に、秋葉神社という格式ある神社があって、そこは火伏せの神としてつとに有名なのだそうです。
日本全国の竈の近くに、火事にならないようにとこの神社の御札を貼ってあるそうです。
「秋葉さんは全国レベルなんだぜ。火伏せの神として超メジャーなんだぜ」
と家人。
でも、私、知りませんでした・・・
遠州森町
森の石松で有名な森町の小國神社にお参りしてきました。
小國神社は遠州の一宮で、出雲系の神社です。
行ってみると、確かに、出雲大社に雰囲気がよく似ている感じがします。
まさしく森の中にあるという感じの神社で、由緒正しい雰囲気です。
お参りの後で、森町をぶらぶらしたのですが、これがなかなか面白い土地です・・・!
森町って、小さな町なのですが、遠州の小京都と呼ばれているそうです。
隣の袋井市などと合併話もあったのだそうですが、それも蹴って、自主独立でいくようです。
プライドも高いのですね。
小國神社を中心とした町で、この神社がかなり昔からあって、しかも一宮ということは、昔はこのあたりが文化の中心だったということですよね。
浜松あたりは、江戸時代に入っても、浜辺と松と雲助くらいしかいない土地だったんだと多少自嘲気味に家人はよく申しますが、森町はもうちょっと文化レベルも高かったのではないかと思われます。
金次郎さまがアロエと・・・
静岡県あたりは、二宮金次郎とつながりが深い地域だそうです。
二宮金次郎は立派な人、というくらいの認識しか私にはなかったのですが、
静岡県は二宮尊徳の報徳思想を広めるための「大日本報徳社」という組織が
あるのです。(し、知らなかった~・・・!)
そんな二宮尊徳ですが、このごろの学校には二宮金次郎の像が少なくなって
いるとか・・・。
なにか寂しい感じがしていましたが、この浜松では、路上に
突如として二宮金次郎像があったりします。
せまい三角形の土地に、コンクリートで造られたがっしりした囲いがあって、
周りに鎖までぎっちりとかけてあります。
そ、そんなことしなくても金次郎さまは多分逃げないと思います。
何故か隣に灯篭も建っています。これで本を読めという意味でしょうか。
それに、それに、やけに育ちのいいアロエが、金次郎さまと一緒に
囲いの中に入っています。
アロエは体にいいと聞きますが、多少やっぱり不自然です。
そのうちアロエに襲われちゃったりしないでしょうか。心配です。
周りはビル街。
黙々と本を読まれる金次郎さま・・・。
アロエがにょろにょろ・・・。
でもやっぱり、この金次郎さまは、大事にされて・・・・いる?と思った
ある日でした。