大須演芸場でおやじ度アップ!
名古屋での用事が終わって、大須にまわってきました。
名古屋から地下鉄で2駅くらい。
大須って、大須観音の参道に発展した町のようで、名古屋の浅草…という感じでしょうか。
なんか、いきなりすっごい人出なんですよ…。
意外と若い人も沢山いて…。
名古屋っぽく(?)突然招き猫なんかもいたりして…。
なんだか変なものも沢山売っているんですよ~。
この光るお皿とか、バリのものらしいんですが、だ、誰が買うの~??いつ使うの~??とか思うんですが、名古屋の人には丁度いいのかなあ~。
ぴかぴか光って、不思議な引力がありますよね~。
山ほどの缶バッジも…。
いつ着るの??みたいなラメと原色の嵐…!
これって、舞台衣装なんですかね~。でも、普通の服と混じって売られてるんですけど…。
こういう不思議なお店がぎゅうぎゅうに並んでて…!
結構立ち止まって見たいようなお店も沢山あるんですよね。
それも、ここでしか買えないだろうな…って感じのものが。
あと、唐揚げが流行っているらしく、沢山ある唐揚げやさんは、どこも行列ができていました!(あっ!これはたこやき屋さんですけど…!)
膨大な鳥の丸焼きを焼き続けるお店とか…!
なんか野蛮なんだけどやけに美味しそうなんですよね~…!!
そうこうしているうちに、大須観音に着きました!
ビルと繁華街の中に、ぽっかりとあるんですよ。ほんとに立派なお寺です。
そして、今回の目的地、「大須演芸場」へと裏通りを歩きます。裏通りもかなりいい感じなんですよね、大須って。
ペットショップとか、
なかなかディープでヘビーでステキな世界です。その裏通りに、大須演芸場はあります。
名古屋で一つだけの演芸場だそうで、おばさんとおじさんがやっていました。
入ったのが三時ころでしたので、1500円の見料を1000円にまけてくれました。
どうもありがとうございます!
入ってみると、「美人演歌歌手」の星まゆみさんのステージ中!
テレサ・テンや、オリジナルの曲を歌ってくれて、観客とも握手してくれました!
舞台の上は、靴を履いてはいけないようなのです。
なので、星まゆみさんは、歌っている時にははだしです。
でも、観客と握手しに下りてくる時、下手の衝立の後ろに置いてあったヒール付きのサンダルをささっと手で持って、舞台の階段を下りて、サンダルを履いて、客席を歌いながら回ってくれました。
なんか、そういうところが、ちょっと面白いというか、なんともいえずよかったですね~。
それから、三味線を弾きながら語ってくれた自称80過ぎのかつら竜鶴さんとか、若い落語家の獅竜さんとか、面白かったです。
あと、漫談の玉川平太朗さん!
かなりうまいな~と思って見ていたんですが、やっぱりプロ歴長い方でした。
テレビのお笑い番組などで、本番に入る前に、観客のムードを盛り上げる仕事ってあるそうなんです。
前説っていうんだそうです。テレビには出ないけれど、後の芸人さんとかがやりやすいように、観客をリラックスさせたり、笑わせたりしなくちゃならないんですが、自分のネタをやってはいけないんですって。
ネタをやるのは芸人さんだから。ネタなしで盛り上げるって、どうやってやるのかな??かなりのテクニックですよね!
あ~、そういう仕事もあるんだ~。
むしろ、こういう人の芸を見たいけどな…と、ちょっと思ったりもしました。
演芸場って、朝からずーっと入っていてもいいんですって。
大須演芸場は一日三公演でしたから、私たちが見たのは三度目なんですね。
「初めての人、手を挙げて!」
って言われて上げたのは、私と家人、そしてあと一人だけだったので、後の方はみんな二度目か三度目なんですね~。
朝からいる人も、初めての人も、楽しませなくてはならないって、結構大変だと思うんですけれども、笑わせてもらいました。
すごいです!最後は落語の桂珍念さん。
桂文珍の弟子だそうです。
思うんですが、落語って、江戸時代の世界を作り出さなくちゃならないので、本当に芸がないと、なんかこう、こっちはしれーっとしてしまうような気がするんですよね。
そのあたり、さすがに珍念さん、さくっと落語の世界を構築してくれて、さっと入っていけました。
私たち、後から入ったし、後ろの席に座ったんですが、もっと前で見ればよかった。
ライブの良さって、ありますよね。
やはりかぶりつきでないとね!
実を言うと、観客はそれほど多くはなかったんですが、私たちは結構楽しめました。
なんかこう、地方の良さって、あると思うんですよね~。
あと、なんというか、昭和な「寅さん」の世界に入ったみたいな、不思議な感じでしたね~。
私、どんどんおやじ度が増していっているような気がしますが…。
でも、こういうディープさって、なかなか捨てがたいものがあります~。
大須演芸場の建物自体も結構古くて、なんか雰囲気ありますよ~。公演中はビールOKだし。(笑)
是非また行ってみたいと思いました。