美しい世界
くだんのT嬢から、
「遠州に来たころよりガラが悪くなったね~」
と言われてしまいました!!
「いや、それは、単に地が出ただけなのでは…」
内心ひょえ~~~と思いながら恐る恐る反論したら、
「ええと、ガラが悪いというか、男言葉の遠州弁を聞くことが多くなったの!」
だそうです!!そ、それは気がつかなかった!!
これって、影響されやすい私にはよくあることなんですよね…。
岡山にいたころに、やはり岡山弁が楽しくて、みんなのマネをしていたんですが、本来女性が使わない(らしい)言葉、
「でぇれぇ~すげー」(むちゃくちゃすごい)とか、
「ぼっけぇきょうて~」(ものすごくこわい)とか、
「おどりゃ~、そどりゃ~」(おどし文句…でしょうか…これはさすがにそういう場面に遭遇しなかったせいか、使ったことありません)とか、面白すぎ!!と思って、ついつい友人達との会話で使っていました。
目上の方に使ったことはないけれど、やはりそこは、男言葉。女性が発すると信じられないほど下品に聞こえたことでしょう。
それに、地元の人でない人間が、こういう言葉を使うと、どことなく変なんですよね、やっぱり。
遠州に来たころには、私の話ことばは、比較的標準語でした。無難です。
しかし、だんだん慣れてくると、お国言葉が混じってきます。
今では遠州弁と中国地方の言葉何種類かが混じった謎の言語を喋っているようなのです。
「じゃけんのう」と、広島っぽかったり、「あの衆が」と遠州ことばだったり。
でも、この遠州弁は、家人のマネをしているので、どうやら基本的に男言葉らしいのです!!
あと、義母のマネをすると、ちょっと古くてあまり使われていなかったり、目上の人が目下の人に話す言葉だったり…。
本当は非常に注意が必要なのですが、誰も指摘してくれなかったというわけです!!
その時同席していた人が、
「今わかって、よかったじゃない!」
と、励ましてくれました。
でも、わかったって…治るのでしょうか…。
今さら標準語に戻ったりすると、なんだか微妙な空気が流れそう…。
川端康成とか三島由紀夫の小説を読むと、影響されて、2~3日は美しい言葉がしゃべれるのですけれどね…。
このところ、美しい世界から遠ざかっている日々なので、リセットも必要なのかもしれません…。