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【保存版】浜松の初盆の風習!祭壇の準備や会葬御礼や盆供について

浜松の初盆 その1

今年は、我が家は初盆なのです。これは、我が家の初盆の祭壇です。今までは、他の初盆のお宅に毎年お参りに行っていたのですが、今年は迎える側です。
遠州の初盆は、他の地方では見られない風習で、西国から嫁に来た私にとっては、びっくりすることも多いですので、記録に残しておこうと思います。

浜松の初盆は、基本的には7月の「新盆」に行われ、盛大なことで有名です。

前年のお盆の後から、今年の4~5月ころまでに亡くなった方の葬式に行った場合、初盆にはまたその家を訪ねてお参りしなくてはなりません。これが7月の13日から15日の三日間にわたって行われます。

他の地方では、初盆は身内だけ集まるということも多いようですが、浜松ではお葬式に来てくださった方が殆どもう一度おいでになります。お参りする方も大変ですが、お迎えする方も本当に大変なのです。

ですから、浜松では7月13日は企業も半ドン、皆喪服を着てご近所や親戚を回ります。

夏の午後の暑い最中、喪服を着た集団があちらこちらをうろうろとする、一種異様な光景が現出します。ご近所さんで集まって、ご近所の初盆を回るのです。故人と親しかろうと、親しくなかろうと、とにかくお参りします。

ご近所以外は車で移動しますから、昼過ぎから「初盆渋滞」も起こって、市内の移動は困難を極めます。

「盆ぎり」という言葉がありますが、別に「義理」で行くからというわけではないそうですが、とにかく大変な行事です。

そうして、皆、へとへとになって夜9時ころに帰宅します。(お参りするお宅が少ないと、すぐ済みますけれども…)

「初盆は大変だぞ。葬式よりも疲れるぞ!」

と、家人からも、また他の方からも常々聞いていました。

そうなのか~とただ聞き流していたのですが、今年の準備を進めていくうちに、だんだんとその意味がわかってきました…。

このごろでは、あまりにも大変なので、初盆自体をしないお宅もあります。

ですので、初盆のお参りに行く際には、目指すお宅が初盆をされるかどうかも、確認が必要です。行ったら留守だった…ということもあり得ますので、どうかお気をつけて!

大抵のお宅では、しない場合は前もって教えてくださいますが、先方の家に着いてしまってから、玄関先に提灯が下がっているかどうかでも見極められます。浜松では初盆をする家は、軒先に提灯を吊します。


■祭壇について■

まず、初盆は内施餓鬼(うちせがき)から始まります。

内施餓鬼は、お盆の始まりですから、本来は13日のはずなのですが、この時期はあまりにお寺が忙しいため、前倒しで行われます。

大体、お盆前の日曜日。親戚などに集まってもらい、供養を行います。

この内施餓鬼の後、具体的なお盆の準備に入ります。

初盆には多くの方が来られますので、まずどの部屋に祭壇を飾るか決めます。

初盆では、かなり大きな祭壇を飾ります。大きさやきらびやかさによって、価格も違ってきます。

迎える家族、親戚のスペース、来られる方のスペース、「籠盛」を飾るスペースなどを確保し、祭壇をお願いした業者さんと相談しつつ、部屋の状態に合わせて祭壇のサイズを決めます。

マンションなどのお宅では、あまりに大きな祭壇は置けません。このごろはそういうお宅に合わせる小さなサイズのものもあるようです。

適当な大きさと好みの装飾のものに決定し、搬入の日を業者さんと決めます。

祭壇は業者さんによっても色々ですが、たとえばこんなのがあります。

盆飾り祭壇

内施餓鬼の前に祭壇を飾る場合と、後からの場合とあります。

内施餓鬼の日程や、業者さんの都合などをすりあわせて決めます。

我が家は、お葬式をお願いした業者さんに、初盆もお願いしましたが、初盆のみを行う業者さんも、浜松にはあるようです。色んな選択肢があることを知りました。

飾り付けの日、業者さんが来てくれて、幕を張ったり、祭壇を飾り付けてくれたりしましたが、これって意外に時間がかかるのです!

二人でぼつぼつやってくれて、3時間くらいかかりました。

提灯なども複雑にできていて、金の瓔珞など一つ一つつけて、その下にビーズ飾りを下げて…。

本当に大変なのです。まるで七夕飾りのようです!すごく綺麗!…なんですけれども…。

初盆の祭壇は、豪華な方が珍重されるらしく、電気のろうそくが沢山ついてます。

当日はそれをずっとつけますので、しっかりした電源も確保しなくてはなりません。

やっと飾り付けが終わり、業者の方が帰っていきましたが、その後色々気づきました!


■会葬御礼とお茶の用意、玄関のすのこ■

まず、初盆にお参りしてくださる方には、会葬御礼を配ります。

浜松の初盆では、大体お茶やそうめんなどのちょっとしたものに、缶やペットボトルのお茶をつけて、ビニール袋に入れて渡します。

「盆ぎり」では、沢山のお宅をお参りしますので、これが大変な荷物になります。

ところが、その一緒に入れる缶入りのお茶は、こちらで準備してくれと言うのです。

「ええ~~??お葬式の時みたいにセットされてないの??」

と家人に聞きましたが、それを業者さんにお願いすると、缶入りのお茶などはかなり高額になるので、こちらで準備した方が安いというのです。

ということは、家の人間がディスカウントストアでもいいから、お茶を数百個(予想される人数分)買ってきて、お礼の品物に会葬御礼の葉書を挟み込み、お茶缶と一緒にビニール袋に入れて、当日までに準備しなくてはならないということ!

これって…これって、結構大変なんですけど…。

暑い最中、ストアに走ったら、これが結構売れているらしく、売れ筋は数箱しか残っていません!
初盆需要ってあったのですね…。知らなかったです…。

とりあえず、ぎりぎりで比較的お安いお茶をゲットできました。

お茶をつけない、という選択肢もあるかと思いますが、大抵どこのお宅でもお茶をつけてくれますので、自分の家だけそれをしないというのも、ひるみますよね~。

さて、当日のことをイメージしてみました。(自分がお参りをした経験から考えて)玄関が混乱するのは見えていますので、スノコと下駄箱を貸して貰えないか業者さんに電話したら、それは貸し出せないという返事なのです。

「ええ~~???なんで???お葬式の時は貸してくれたじゃん!!!」…と思わず叫んだのですが、よく考えるとそれも仕方がないのです。

お葬式は時期がバラバラですが、初盆はいっぺんに同じ日に行われます。

葬儀やさんは、その全部をカバーできないのです、物理的に!

おまけに、このごろは家で葬式を行うお宅が減っているので、スノコや下駄箱などをあまり持っていないのだそうです。

あれやこれやで、各家で準備することが、実は初盆では沢山あるのです!!

葬儀やさんにおんぶにだっこというわけにはいかないんですね~~。

というか、業者さんは、飾り付けだけ!!本当にびっくりです!ここは大きなポイントです!

初盆は自宅で準備することが意外と多いので、殆どお任せの葬式よりも大変なのだと思われます。

勿論、お金を出せば結構色々やってくれる業者さんも沢山あるようです。

どのくらい自力でできるかを勘案し、予算とも相談して、業者さんを選ぶことも必要なのかもしれません。

スノコはホームセンターで購入し、下駄箱はたまたま家にあったボックスで代用させてもらうことにしましたが、それでいいのか確認も必要です。


■当日は親戚もお接待■
そして、当日は沢山のお客様も来られますが、家の者と共に、お客様を接待してくれる親戚を、こちらが接待しなくてはなりません。

つまり、身内のための昼食、夕食も準備しなくてはならないのです!身内の数もふくれあがります、この時は!

「夏は暑いから、生ものの寿司とかNGだよね~。助六とかならいいかな…。オードブルとかもあった方がいいよね…。」

などと、人数を確認し、協力してくれる身内に近い親戚とも相談しながら、状況を想定しながら準備していきます。できるものから注文もしていきます。

「助六もいたむといけないから、クーラーボックスとかに入れておこうかな…。氷も必要だね。当日コンビニで買う?」

「そうそう、飲むお茶も必要だよね…。」

「そうだ、初盆の日に、喉が渇いたらすぐ出せる飲み物を冷やすため、冷蔵庫を空にしておかなければ…!」

などという細かい点もチェック!どうでもいいことかもしれないけど、これ多分大事ですよね…。

お嫁さん達が独自の判断で準備を進めてくれて、とても助かりました。

そんなこんなを話し合ってその日は暮れましたが、次の日!葬儀やさんが、籠盛を持ってきてくれました!

初盆では、祭壇以外に、親戚とか、身内からの「籠盛」も飾ります。

「籠盛」

これが、家に届いた籠盛の集団です。

缶詰とか、オイルとか、鰹節とかジュースなど、色々なお供え物が籠に入っていて、台の上に載っていて、まわりに豪華な造花もついていて、なので背も高いし場所も取ります。

これを部屋の壁に沿って順番に並べなければなりません。一番奥の祭壇に近いところから故人に近い順に籠盛を置いていきます。

いっぺんに持ってきてもらった籠盛で、部屋の半分が一杯になっています。

圧迫感も尋常ではありません!

祭壇だけでも6畳間の5分の3くらいは占領されますが、その部屋に籠盛を入れてしまうと、座る場所がありません。続きの間に並べることにします。

我が家は古い家なので、間取りなど比較的こういう行事に向いていると思われますが、仕切りの細かい新しい家などだったら、どうするんだろう…などと思ったりもします…。

いよいよ部屋が狭くなっていきます…。

東風佳代子


浜松の初盆 その2

(ここからは、前の記事の続きをほぼ一年後に書いたものです。重複した内容もあるかもしれませんが、記録でもありますので、そのまま掲載いたします。)

皆様ご無沙汰しております!

去年初盆の準備の1を書いてからぐったりし、ここまで放置してしまっておりました!

なんというか、家族を一人亡くすというのは、ある意味力を使い果たしてしまう側面があるようで…。このごろやっと、押し入れの中や古いタンスを整理したり、を始めたところです。

しかし、どういうわけか皆さんこのブログを見に来てくださっているようで、一年間アクセス数が減りませんでした。

どうしてだろうと思っていたのですが、アクセス解析を見ると皆さん初盆の記事を見に来られているんですね。

浜松の初盆って、それほどすごいテーマだったのかあ…と改めて認識いたしました。

今年も初盆の時期が近づいてまいりましたが、このごろまた一段とアクセスがアップしております。

これは、続きを書けということだと受け止め、去年のことを思い出し思い出ししながら書き足すことにいたします。

まず、前もってご説明しておくこととしては、我が家の家族構成についてですが、主人である家人と、嫁である私と、家人の母親である義母の3人で暮らしていました。

亡くなったのは義母です。

そして、家人の兄弟が男ばかりで3人います。皆結婚して近くに住んでいます。

義母にとっての孫も大勢います。これは特筆すべきことで、お嫁さん達や孫達にも初盆時にはかなり手伝ってもらえました

その代わり、この方達の関係者も多いので、弔問客も沢山来られます。

初盆も前日になると殆ど準備が整っていきます。

家具は撤去できるものは撤去され、鯨幕が張られ、会場の祭壇も既に飾られ、籠盛も飾られました!(撤去した家具は、我が家では物置に置きました。そういう場所のない家は、他の方法があるのかもしれませんが、家具を撤去しなければ、初盆のためのスペースは作れません)

お嫁さんたちに手伝って貰って、「会葬御礼」を自分たちで詰めます。

浜松で初盆の盆ぎりに行くと、各家で必ず配られる会葬御礼。何か小さな品物(そうめん、タオル、お塩セット、お茶など)と、缶のお茶がビニール袋に入れられて、お参りの帰り際に渡されます。

ジュースの時もあります。暑い時期なので、飲めるようにという配慮なのかもしれません。

本当は、お参りしていただいた際にお茶をお出しするべきなんでしょうが、あまりに沢山来られるので、その場ではお出しせず、お渡しするというほどな意味なのかもしれません。

お参りに来られる方は、何軒も盆ぎりに廻りますから、この会葬御礼がどんどん増えていきます。

はっきり言って、お茶缶があるのでどんどん重たくなります。

しかし、それを見越してエコバッグなどを準備するのも気が引けるものです。(会葬御礼をいただけるのが当たり前…というように見えますから、なんとなく具合が悪いですよね…)

どうしようもないので、皆様そのまま沢山の小さな袋を下げて歩くことになるのです。

暑いわ、重いわで、とても大変!しかし、浜松の初盆の会葬御礼では、お茶缶を入れるのが決まりです。(だそうです)

決まりから逸脱する気は毛頭ないので、我が家でもそれを詰めます。

まずお礼の品に(我が家ではタオルにしました。お茶だとあまりに普通だし、そうめんでは重いので)会葬御礼のはがきを差し込みます。

それと前もって購入してきたお茶缶を小さな白いビニール袋に入れます。

このセットを、盆ぎりに来てくださった方に帰り際に玄関でお渡しします。このお渡しする係の方も必要です。大抵身内の一人にやっていただきます。

家人と一緒に挨拶していただく親戚は、亡母に近い方にお願いしますから、こうした品を渡していただく方は、亡くなった方から少し遠い方にということになります。

うちでは、家人の弟のお嫁さんにしていただきました。弔問客が多いと、この部門も大変なんです。

このお嫁さんの知り合いの方が来られたりしたら彼女自身も挨拶せねばなりませんから、この「会葬御礼」渡し係は、何人か設定しておく必要があるかもしれません。

サブ係を、お嫁さんの息子にお願いしました。

さて、前日の夕方、祭壇に飾る果物などのお供えを購入し、おしょろさんをもう一度作ります。

おしょろさんは、浜松のお盆には絶対に必要なものです。ご先祖様を乗せてきてくれる牛です。
ご先祖様がお帰りになる時にも、牛に乗って帰られます。

いつもの年なら、茄子で作る牛だけで良いのですが、今年は初盆なので、牛とともに、馬も必要になります。

馬は、今年初盆の故人が早く家に帰ってこられるように、お供えするのです。馬はきゅうりでスマートに作ります。

初盆よりも前にやった内施餓鬼で、既におしょろさんは作っていましたが、おしょろさんは生ものですから傷みます。

ですから、初盆の時には改めて材料を購入してきて作ることにしました。

おしょろさんのご飯を盛る芋の葉っぱ(ない場合は蓮の葉っぱで)も、この時期になるとスーパーでも出回りますので、作るのも簡単です。

でも、ここで思ったのですが、スーパーなどでは、毎年お盆近くなると比較的早くから材料を売り出しています。

どうしてかなあ、お盆までにはまだ1ヶ月くらいもあるのに…と、常々思っていましたが、早めにやる内施餓鬼のためには、材料を早く売っていてくれないと困るんですね。

こういう事情だったんだなあ~と、得心した次第です。

茄子とキュウリに、「麻がら」をさしこんで足にします。

遠州出身でない方は、「麻がら」って何?と思われるかもしれません。
私も知りませんでしたが、お盆の祭壇の材料として、どこの店でもこの時期売っています。

とても長い棒が沢山袋に入って売っています。中は空洞で、はさみで簡単に切れます。

おしょろさんの足に使いますが、我が家ではお参りに来てくださるお坊さんが、これにお札を通して仏壇に飾ったりもします。

おしょろさんの目玉はあずき。しっぽはねこじゃらし。耳は南天の葉。可愛いです。

これは内施餓鬼の時の仏壇の前のおしょろさんですが、初盆の祭壇を撮影しなかったものですから、代わりに載せておきます。

茄子のさいの目がかわらけに載っていますが、この時は蓮の葉や芋の葉を売っていなかったためですね…。

叔母さまから葉っぱをいただいたような気がするんですが、この後変えたのかもしれません。

そして、馬と牛の前に、蓮の葉に一杯盛ったさいの目の茄子を載せて置いておきます。

おしょろさんのご飯だそうなんですが、このほかにもかわらけに毎回ご飯を盛っていきます。
お盆の三日間、かわらけのご飯は、前に盛ったものを捨てずに、その上に載せていくようにします。

どんどんと山盛りになっていき、最後には小バエがたかったりもしますが、それでも構わず載せていきます。

どうしてそんなことするのか今もわかりませんが、そういう風習のようです。

おしょろさんは、お盆の最終日の15日、お寺で焼いてもらいます。

その直前に、かわらけに盛ったご飯の上にキュウリなどの青いものの塩もみの汁をかけます。
これも、何故そんなことをするのか全くわかりません。しかし、そういう決まりだそうです。

ご飯に青汁をかけ、新聞紙におしょろさんとかわらけと、ご飯、お供えのだんごなど、全部一緒に包んでお寺に持って行きます。

包む直前、体にどこか吹き出物など体の不調があったら、おしょろさんで患部を撫でると、それもおしょろさんが持って行ってくれるそうです。

不思議なことに、すぐに治っちゃうんだそうです!

私は精霊おさめの時に、吹き出物などができたことがないので、まだ試していませんが、そのうちお願いしてみたいと思っています。

おしょろさんについて書くと長くなってしまいますが、浜松のお盆にはとても大切なものです。

しかし、そうこうして祭壇などを作って、準備を整えている間、どうしたことか弔問のお客様が来られるではないですか!!

準備の途中でも上がっていただき、お参りしていただきました。こうして前日に来られる方もいくらかおられるんですよね~。

ご自身のお家が初盆というお宅とか、どうしても当日は出かけなければならない、という方などは、前日や初盆当日の早朝とかに来られます!

内心焦りまくっても、慌てず接待をいたします。

まあ、こういうことも考えると、おしょろさんなど祭壇の準備は当日でもいいのかもしれませんが、前日の夕方くらいまでには終える方が無難かもしれませんね…。

蓮の葉などが早くしなびてしまうので、前日に飾るのは内心いやなのですが、仕方がありません。

そして、当日は、同じような理由で朝早くから来られる方も沢山おられます!
これが意外に多いですので気をつけてくださいませ。

そうそう、忘れていましたが、施餓鬼米!

故人のためにお供えするお米なのですが、一升の米をさらしの袋に詰めて、故人に近い人がお供えします。

袋の形が男女ちがって、男性は四角、女性は三角です。昔はこのさらしの袋は自分たちで作ったそうなのですが、今ではお米やさんやスーパーでも時期になると置いています。こんな感じのものです。

その袋に自分の名前を書いて、お供えします

我が家では主人の兄弟にお願いしましたが、親戚中にお願いする家もあるようです。

そうすると、祭壇の前がもう山のように施餓鬼米が積んであることりになりますが、そういう形で供養の気持ちを表すのでしょう。

これは、前日に取った写真なのですが、もう盆供が上がっています。早々来られた方のものです。

施餓鬼米が祭壇の前の台の上に置いてありますが、ここは盆供を置くところだし…ということになって、横に箱に白い布を巻いて作った台を置き、その上に積みました。

それでいいのか、実際誰もわからなかったりするのですが、葬儀屋さんもそれでいいのではと言っていました。
細かいことは、もはやどうしようもありませんよね。

初盆って、そうそうあることでもないですし…。


■初盆当日■

初盆当日は、朝早くから大変です。

初盆の間は、線香の火を絶やさないため、家族は次の間に布団を敷いて寝ましたが、早く起きないと朝の7時ころからお参りの方が来られます。

大抵は近所の方ですが、やはりご自宅で初盆があるとか、夕方来られないという方が、いきなり訪ねてこられます!

私は朝が遅い方なのですが、気を張ってなんとか起きて、着替えを済ませ、対応しました。

午前十時ころになると、遠方の親戚がやってきます。故人を懐かしがって世間話などしていると、どんどんと時間が経ってしまいます。

昼食にお弁当などをお出しし、そろそろ弔問の方への準備を進めます。

実は主人は、この初盆で膝を痛めてしまいました。

正座が苦手なので、足の間にはさんでお尻の下に支えができる小さな椅子みたいな、まくらみたいなものがありますよね。それを準備していたのですが、本番になるとそんなものつけたりはずしたりする暇など全くありません!

椅子のように簡単にさくっと座れるものではないので、使えなかったのです…。

次から次へと弔問客が来られて、その方々の対応、挨拶、対応、挨拶、必要があればお食事を出したり、大体は正座からお辞儀、中腰、普段はしない膝行などを頻繁に行い、初盆は本当に膝に悪いです。

気になる方は、前もって低い椅子を用意するといいのかもしれません。複数用意しておくとお客様でも年配の方などは、お参りの時にも座れますし、後から膝を痛めるくらいなら、迎える方も椅子に座っていてもいいのかもしれないとさえ思います。でも、この頃はまだ膝痛のことなど考えてもいない頃でしたので、全く思いつきもしませんでした!

うかつだったと思います!

あまり高い椅子ではなく、よくある年配の方用の低いものがよいと思います。それでもやっぱり、こちらより目上の方が正座されていたりすると、椅子にはなかなか座れないということはありますけれどもね…。

主人の膝は後から腫れ上がって、しばらく大変でしたし、それ以後時々膝痛がぶりかえすなど、いまだに困っています。

初盆の一日目は、本当に負担が強いられます。

そして、昼過ぎからお客様が増えて、夜になるともっと増えます!会社帰りの方がおいでになったりしますので、7時過ぎからが一番混みます。

頭がぐるぐるしながら対応し、ふと気づいたら夜中の11時!

でもまだ主人の弟と話をしている方もおられたりします。主人はリビングで大の字になって呆然としているし、もう、全員疲労困憊です。

申し訳なかったのですが、さすがにその方々や、残っていた親戚の方にはお礼を言ってお帰りいただいて、なんとか1時ころには就寝できました。

初盆の初日の13日は、こうしたカオスな中過ぎていきました。

でも、次の日からは、来られる方も激減します。

一日目さえ、一日目さえやりすごせば、あとは楽になります~~!

思うに、初盆が大変なのは、まず自宅で行うからということ。そして、お通夜と葬式は数時間で終わりますが、初盆初日には、早朝から深夜まで、ほぼ終わりがないのですよね…。それが本当に大変なのだと思います。

でも、お通夜やお葬式の数時間では、遠方からおいで下さった方にも、殆ど目礼くらいしかできません!
それが本当に申し訳なく思っていましたが、初盆では、おいでいただいたことへの感謝を伝えたり、少しはお話する時間もあるのです。

これはやっぱり、苦行ではありつつも、故人を偲ぶという意味では、どこか心癒やされるものがあるような気がするのです。

ですから、初盆の準備をされる方は大変かと思いますが、何か無我夢中のうちに行われるこの行事は、なにかしら、有り難いものなのかもしれないなあと、思ったりもいたします…。

そして、故人を悼む心が篤い浜松の人ならではの行事なのではないかなあと思います。

二日目からは家族、主に私がお客様に対応し、主人は行けなかった盆ぎりに出かけて行きました。
主人の弟たちに一部手伝ってもらい、お嫁さん達はお仕事など日常生活に戻ってもらいました。

本当に、身内や親戚のお手伝いは有り難かったです。
そして、ともに故人を偲ぶ時間が持てて、懐かしかったです。

こうして、我が家の初盆はなんとか無事に、終わっていったのです。

東風佳代子


おまけ 浜松は今日からお盆

(我が家の初盆の前に、一般的な浜松の初盆について書いた記事です。普段のおしょろさんについてなどを書いておりますので、ご参考に。)

遠州浜松は、7月13日の今日から三日間お盆です。

お盆の初日の13日は、浜松では会社を半ドンなどにして、その年お葬式に行ったすべてのお宅を、初盆の時も再び訪問するのがならわしです。

これって結構大変です。

初盆のお宅がどのようにするのかは、上記に書きましたので、ご参考に。

浜松では、お葬式よりも初盆の方が大変だというのが共通認識で、初盆をどのように立派にするかということは、好むと好まざるに関わらず評価の対象となっているようです。

そのため、喪主が若い方の場合などは、簡単に済ませるとか、初盆自体をしない、というお宅もあります。

さて、大変な浜松の初盆ですが、そうでない普通の家でも、結構やることがあります。

浜松のお盆は三日間のスパンで考えます。

まず、家の仏壇をお盆仕様に整えます。

普段「香の花」を飾る仏壇とお墓には、「みそはぎ」を購入してきて、飾ります。
この時期だけ、浜松ではどこの花屋さんにも売っています。

お盆には、どなたがお墓にお参りしてこられるかわかりません。事前にお墓も綺麗にお掃除し、みそはぎを飾ることはマストです。

お墓は、普段から綺麗にしておくことは当然のことかもしれませんが、お盆となると神経を使います。

いつも綺麗に掃除しておられるお宅が12日の午後お掃除がまだだったりすると、

「どうなさったのかしら?」

などと気になったりもします。
結構自分もチェック入れていたりするもんです…。気合いを入れて掃除をし、みそはぎを飾ります。

お墓が済んだら、自分の家のお仏壇です。

普段お供え物をする棚に、精霊棚をしつらえます。

これも売っている小さな「ござ」をしいて、茄子で作った牛を飾ります。

牛の足は、やはり購入してくる「麻がら」でつくります。目は小豆。耳は南天の葉。しっぽは、その辺に生えているねこじゃらし。
茄子も、牛茄子用に鼻面になる茎が長い茄子をこの時期は売っています。形のいいものを選んで、牛にします。

そして、牛の前には牛の食べ物とされる、蓮の葉に盛った茄子のさいの目を置きます。

本当は、蓮の葉ではなくて、芋の葉なのだそうですが、スーパーで売っているのは蓮の葉なので、うちはいつもこれを使います。

ご自宅に里芋など栽培されている場合は、これは楽ですが、そうでない家は購入しなければなりません。

一昨年などは、この蓮の葉が入荷しなくて、大変困ったことがあります。

そして、「かわらけ」に、これからご飯を盛っていきます。自分たちのお食事をする時、ご飯やおかずなどを、つぎつぎにこの小さなかわらけに盛っていきます。

前に出したものを捨てずに、上にどんどん盛っていくのです。
どうしてなのかはわかりませんが、そうします。

三日目の15日になると、小バエがたかっていたりしますが、それもお構いなしです。

それがならわしなのだそうです。

こうしてお仏壇を整えて、お寺の住職がおいでになるのを待ちます。

毎年、早めの11日などでしたが、今年は14日だそうです。

お寺も毎年大変です。檀家の家をすべて訪ねますので、この時期だけ他のお寺に応援を頼んだりします。

我が家にも、普段お世話になっている住職ではなくて、応援部隊のお坊様がおいでになると思います。

こうして仏壇が整いますが、まだやることがあります。

午後からは、初盆のお宅を訪問します。今年は少なくて9軒ほどです。

でも、遠方のお宅もあったりするので、家人と手分けしてお参りします。

その時持っていく「盆供」(ぼんく)も作らねばなりません。

普通の盆供は1000円程度ですが、お付き合いが深いお宅には多めに持っていきます。
その塩梅も、家人と相談です。

毎年結構な出費ですが、これもしきたりです。

私がご近所を廻り、家人が遠方に廻ることになりそうです。

午後からは、喪服に着替えて初盆まわりです。
これを盆ぎりと言います。

町中に盆ぎりに行く喪服の方々が溢れて、一種異様な光景になります。

車で移動する方も多くおられますので、お盆渋滞も発生します。

今日は、多分疲れる一日になることでしょう…。

浜松市在住 東風 佳代子浜松 東風 佳代子


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