キング・オブ・企業城下町
浜松に来て、企業城下町という言葉をよく聞きます。
浜松は、さる自動車会社の城下町なのです。
企業がすべて!
浜松にいると、もう全くそういう感じです。
そして、キング・オブ・企業城下町の豊田市を、通りすがりに見る機会がありました。
実は前々から興味があったんですよね。どんなところなのかな~と。
用事があって、名鉄の知立(ちりゅう)という駅から三河線という路線に乗り換えました。
知立は、豊橋と名古屋を結ぶ名鉄のちょうど中間くらいにある駅です。
三河線は単線で、下町の軒下をのどかに通るような雰囲気の電車です。
2両編成程度で、ゆるゆると知立の町を通り過ぎていきます。
そしてほどなく田園風景に突入。
なんということもない田んぼの風景が過ぎていきます。
豊橋から名古屋の名鉄の路線では、大半がこういうような風景が続きます。
しかし、30分くらいして、豊田市に近づいてくると、にわかに状況が一変します。
車内に「間もなく豊田市です」というアナウンスが流れるや、突如としてビジネスホテルが林立し、高級っぽいマンションが林立し、周囲を住宅街がくまなく囲む大都市に変貌するのです!
この豹変っぷりには驚かされます~。
イナカの単線だと思っていたら、ここだけぽっかり大都会なんですよ~。
もはや不気味ですらあります…。
そうして、しばらくすると、また田園風景に戻って、電車はとことこ走るのです。
豊田市は、すぐ近くを東名高速が走っていますので、はっきり言って、電車なんて使っている人は本当に少ないんでしょうね。
私も本当は車で目的地まで行きたかったのですが、諸事情により電車ということに。
三河線の中から見ていると、市内を走る4車線道路などに、ぞろぞろと大量の車の列が…。
あれみんな、トヨタの車なんでしょうねえ、言うまでもなく。
ビルからはトヨタの車の名前を冠した垂れ幕が何枚もぶらさがり、空中歩廊に吊された花は、ちゃんと手入れされていて、美麗で豪華!
しかも、そこらへんにあるのよりちょっと高い種類の花が使ってありましたね。
さすがトヨタですわ…。
ビジネスマン人口が異様に高いんでしょうね~。
昔、新橋のライオンに行ったとき、
「オヤジ率が99パーセント以上なんだよ、ここ」
と友達が言っていたのを思い出したりもして…。
1ヶ月くらいこの町に住んでみたいですね。
きっと、外部の人間には驚くようなことが沢山あるに違いないです!!
そう思ってワクワクしながら三河線の中から町を眺めました。