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次郎長三国志

先頃公開された中井貴一主演の「次郎長三国志」を借りて見ました。

このごろ、BSで放送していた昭和28年マキノ映画の「次郎長三国志」を時々見ていて、なかなか面白いので見たくなったのです。

マキノ映画の「次郎長三国志」は、広沢虎造の浪曲を元にした村上元三の小説を原作とした映画で、全部で9話あり、宿敵黒駒の勝蔵との対決を控えた最大の見せ場、荒神山の導入で、尻切れトンボに終わっています。

当然続きを撮るつもりだったのだと思いますが、事情があったのでしょう。

1話1話、次郎長の売り出しのころから、色んな子分がやってくるくだり、そして有名な石松代参まで、結構丁寧に描かれていて、親分子分だけで完結した幸せな世界が展開されて、見ていて実にバカバカしいんですが、なんだか幸せな映画です。

この映画、公開のテンポもやたらに速く、かなりのやっつけ仕事で作られたということですから、全体にキャラクターの破綻もなく面白く見せてくれるあたり、マキノ監督は相当な天才だったのだと思います。

次郎長の役を、小堀明男さんという、私の知らない役者さんがやっていますが、なんだかぬぼーっとしていて、あんまり演技もうまくないように見えます。

でも、この昼行灯みたいな次郎長が、決める時は決めてくれて、実になんだか親分!という感じなのです。

そして、全体として非常にのほほんとしているというか、のどかで明るい。

今ではあり得ない親分子分の間柄も、なんだか懐かしいような感じです。

そして、マキノ監督の甥っ子である津川雅彦が、マキノ雅彦と名乗って撮ったのが、中井貴一主演の「次郎長三国志」です。

う~~ん、すごく頑張っているんですが、ちょっと思い入れが強すぎて、詰め込みすぎた感じでしょうか…。

これって、次郎長を知らない世代が見て、どうなんだろう…意味わかるんだろうかと、ちょっと心配になるところもあったり…。

次郎長の妻お蝶が死ぬまでをメインにしてある感じですが、見る人は次郎長とお蝶のことより、子分との関係が見たいんじゃないかな…と思うんですが…。

そして、石松代参のエピソードまでは行き着けなかったので、恐らく続編を作りたいと思っていらっしゃるんでしょうね。

石松代参と、荒神山まで…。

なにしろ、ここらあたりがメインですから…。

これは大変だ…。

そして、役者さんたちが、皆さん40代から60代。これは仕方がないんでしょうね…。

テレビのどの時代劇見ても、若い役者さんは滅多に見ませんし、出ていらしてもなんだか存在感がなかったり、所作がイマイチだったりして…。

でも、お蝶と結婚した時の次郎長が、中井貴一では、あまりにも年取りすぎ!!

お蝶も鈴木京香ではいくらなんでも…。

カムイとか、他にも色々時代劇が映画化されていますけれど、あれはアクション主体で、なんかこう、いわゆる時代劇とは別物に見えますもんね~…。

こっちには若い人達がぞろぞろ出てるんですけどね~…。

中井貴一、好きでも嫌いでもない役者さんですが、ちょっと次郎長やるにしては演技が悲壮すぎるというか、重すぎるというか…。

全体として、もっと痛快な部分を出してほしかったなあと。

むしろ、ライバル黒駒の勝蔵をやっていた佐藤浩一が次郎長で、勝蔵が中井貴一ならもうちょっとよかったんじゃあ?…などと思ったりもしました…。

中井貴一は、あの融通きかない感じが、悪役の方が生かされると思うんですけれどね~…。

しかし、今回の津川雅彦さんの次郎長、期待が大きすぎたせいか、ちょっとショックを受けました。

というのも、この映画の出来そのものよりも、もうこういう映画を撮ること自体が困難を極めるんだな、ということがあまりにもあからさまに感じられてしまったからです…。

監督もいない、役者もいない、殺陣もなんだか微妙…。

今後次郎長を再現して観客を唸らせることができるとしたら、もうマンガの世界くらいしかないのかもしれないと思うと、たいした時代劇ファンでもない私でも、なんだか愕然としてくるものがあります…。

浜松市在住 東風 佳代子浜松 東風 佳代子


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